電話が聞き取りにくい方へ。「ヨメテル」と鳥取県の無料利用制度
電話で相手の声が聞き取りにくいことはありませんか。「ヨメテル」では、相手の声を文字で確かめられます。予約日時の聞き間違いが心配な方にも、連絡方法の選択肢になります。家族に代わりに電話を頼んでいる方にも知ってほしいサービスです。
『日本聴力障害新聞』2026年10月1日号に、電話リレーサービスの記事が掲載されていました。サービス開始から5年を迎えたことを伝える記事です。電話のやり取りを支える仕組みを知ることも大切です。聞こえにくさのある暮らしを考えるきっかけになります。
今回は、相手の声を文字で読む「ヨメテル」をご紹介します。あわせて、鳥取県で利用できる無料利用の制度もお伝えします。
自分の声で話し、相手の声を文字で読む「ヨメテル」
ヨメテルは、電話で相手の声が聞こえにくい方に向けたサービスです。自分の声で相手に話し、相手の話す内容を画面の文字で確かめます。このように、文字を読みながら電話のやり取りができます。
一般財団法人日本財団電話リレーサービスが提供しており、24時間365日利用できます。スマートフォンではアプリを使います。また、インターネットにつながるパソコンやタブレットにも対応しています。詳しくはヨメテルの公式案内をご覧ください。
例えば、お店の予約で候補の時間を確かめるときに役立ちます。家族と用件を話すときにも、文字が会話の助けになります。また、手話を覚えていなくても利用できます。
ただし、音声の文字化には誤変換が起こることもあります。日時・金額・名前など大切な内容は、復唱するなどして確認しましょう。通信状況などによって文字が表示されない場合もあります。そのため、初めは身近な人との短い電話で操作を確かめておくと安心です。
ヨメテルは身体障害者手帳がなくても利用登録できます
ヨメテルの一般の利用登録には、身体障害者手帳は必須ではありません。「電話では相手の声が聞こえにくいことがある」という方も登録の対象です。
利用には事前登録と本人確認が必要です。登録すると、050から始まるヨメテル用の電話番号が発行されます。今お使いの携帯電話番号も引き続き使えます。ただし、ヨメテルで電話を受けるための番号は別になります。登録方法は公式の登録案内、番号の扱いはよくある質問で確認できます。
一般の料金プランには、月額料のあるものと、ないものがあります。いずれも、発信時には原則として通話料がかかります。月額料なしのプランでも、すべての通話が無料になるわけではありません。詳しい金額は公式の料金案内をご確認ください。
鳥取県のヨメテル無料利用制度とは
鳥取県では、ヨメテルの「地域登録」を受け付けています。対象となる方が県を通じて登録すると、県が利用料を負担します。サービスの利用料は無料になります。ただし、スマートフォンなどのデータ通信料は自己負担です。
対象は、鳥取県内に住民登録がある聞こえにくい方です。聴覚の身体障害者手帳を持つ方が対象となります。また、医師の診断書を県に提出できる方も対象です。診断書には、音声電話の利用が困難であることなどを示す必要があります。一般の利用登録と、県の無料利用制度では、確認する条件や書類が異なります。
無料利用を希望する場合は、県への申請が必要です。申請時期は、利用を希望する月の前月15日頃が目安です。利用開始時期や必要書類は、鳥取県のヨメテル案内をご覧ください。あわせて、同ページの注意事項も確認しましょう。手帳がない場合の確認書類についても、県の窓口に相談できます。
制度の問い合わせ先は、鳥取県障がい福祉課 情報アクセス担当です。電話は0857-26-7201、FAXは0857-26-8136です。
電話を受けるご家族やお店の方にも知ってほしいこと
ヨメテルの通話では、初めに音声案内が流れます。相手の声を文字にすることを知らせる案内です。そのため、050からの着信や音声案内だけで不審な電話と決めつけないでください。案内を聞いてから会話を始めましょう。
通話相手はヨメテルへの登録が不要です。普段の電話でやり取りできます。聞こえにくいご家族が使い始めたら、専用番号を連絡先に登録しましょう。そして、一度、互いにかけてみるとよいでしょう。詳しくは通話相手となる方向けの公式案内をご覧ください。
文字を読む時間も考え、一つの用件ずつ伝えましょう。また、大切な数字は区切って話してください。最後に、内容を一緒に確認することも大切です。こうした工夫が、落ち着いた会話の助けになります。
聞こえ方に合う連絡方法を選んでいきましょう
電話で困る場面があるときは、聞き取りにくい内容を整理してみてください。例えば、どんな方法なら確認しやすいのかを考えてみましょう。補聴器の使い方や調整について相談することも大切です。そのうえで、文字で確かめる方法も組み合わせていくことができます。
補聴器の店YONAGOでは、補聴器の調整や使い方のご相談をお受けしています。当店への連絡は、LINEやお問い合わせフォームもご利用いただけます。電話でのやり取りに不安がある方は、ご自身が伝えやすい方法をお選びください。困っている場面をお聞かせいただければと思います。
ヨメテルの登録・操作は、ヨメテルの公式窓口へお問い合わせください。一方、鳥取県の無料利用制度は、県の担当窓口へご相談ください。
執筆:補聴器の店YONAGO 代表 中西 充
参考資料
執筆のきっかけ:『日本聴力障害新聞』2026年10月1日号・第922号、8面「電話リレーサービス開始5年 利用拡大 担い手の質に課題」。ヨメテルと鳥取県の公式情報も確認しました。これらをもとに、本文は独自に構成しています。
サービス・制度情報は2026年10月12日に確認しました。対象条件、料金、申請方法は変更される場合があります。利用前に本文中の公式案内で最新情報をご確認ください。
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